冬の快眠羽毛布団選び! 素材、種類、充填量でどう変わる?
COLUMN

冬が近づき、ふわふわの羽毛布団にくるまって眠るのが気持ちのいい時期。ところで、羽毛布団を選ぶとき、細かいスペックまでチェックしていますか? 実は羽毛を使った掛け布団の中には、羽根布団と呼ばれるものもあるんです。後悔しない羽毛布団を選ぶコツ、ご紹介します。
羽毛布団のつもりで、羽根布団を使っていませんか?
グース(がちょう)やダック(かも)などの水鳥から取れる天然の羽毛を詰め物にした羽毛布団。軽くて、保温性と吸湿発散性に優れていて、冬はもちろん、季節を問わず使える掛け布団として、すでにお使いの方も多いのでは?
水鳥の羽毛には、『ダウン』と『フェザー』があります。ダウンジャケットなどでもおなじみのダウンは、水鳥のお腹のあたりに生えている柔らかな毛。タンポポの綿毛のような形状で、ダウンボールと呼ばれることもあります。1羽のグースからわずか10g程度しかとれないとも言われる、保温性に優れた貴重な毛です。
一方のフェザーは、軸がある比較的かための羽。一般的な羽毛布団は、このダウンとフェザーを混合して、詰め物として使っています。
理想的な掛け布団は、寒いときはあたたかく、湿度が高くなると発散してくれるダウンをたっぷりと使った、軽くてふわふわの羽毛布団。ダウン90%以上のものであればベストです。
実は、羽毛布団と呼ばれるのは、ダウンを50%以上使っているものだけ。羽毛布団のつもりでも、スペックをよく見てみるとフェザーが80%、ダウン10%などの羽根布団ということもあるので要チェックです。
重ければいいわけじゃない! 充填量の考え方とは?
羽毛布団の羽毛の充填量も種類はさまざま。スタンダードなタイプ、スタンダードより多めに羽毛が入ったプレミアムタイプ、スタンダードより羽毛の量を減らしたミディアムタイプ、夏向きの肌掛けタイプなど、バリエーションも豊富にあります。
羽毛の充填量はグラムで表示されていますが、必ずしも重い方があたたかいとは限らないので注意が必要。ダウンの含有率が高ければ、軽いものでも比較的保温性が高く、ふわふわの寝心地に。逆にフェザーの含有率が高ければ、「たっぷり○○○g」とうたわれていても、保温性がそれほど高くないこともあります。
保温性の高いダウン含有率の高い羽毛布団であれば、寒冷地に住んでいて冬は冷えるという方は充填量が多めのタイプがおすすめ。一方、気密性の高いマンションにお住まいで、それほど寒がりではない方であれば、1年を通してミディアムタイプ1枚でこと足りるかもしれません。ダウンの含有率、詰め物の充填量、住環境や暖房器具の使い方、寒がりか暑がりかまで考慮して選ぶことが大切です。
細部のクオリティまで、要チェック!
ダウンは、水鳥の種類や産地によって質が異なると言われています。寒い地域で育った水鳥のダウンは高品質だとされ、特にポーランドやハンガリー産のダウンはプレミアムなダウンとして有名です。
また、意外と見落としがちなのが、羽毛を包んでいる側生地の素材。ダウンの吸湿発散性を活かしながら吹き出しにも配慮するには、高密度に織られた通気性のいい綿100%のものがおすすめだと言われています。ダウンが吹き出さないように、縫い目の部分がきちんとしているかもチェックポイントです。
いい羽毛布団は、軽いのに空気をたっぷり含んでふわふわになります。手で押してみるとスッと空気が抜け、手を離すとふんわり戻れば、通気性のいい側生地と高品質なダウンを使っている証拠。ぜひ、購入時に試してみてください。
【参考文献】
『睡眠メソッド100』(かんき出版)
『最強の睡眠法』(小学館)
文/武田明子
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武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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