睡眠中に恥ずかしい、枕によだれ……を改善したい!
COLUMN

睡眠から目覚めると、いつも枕によだれがベッタリ! 仮眠中の電車で、誰かによだれを見られていたら……。そんな恥ずかしい経験をしないために、よだれの原因と対策について、深掘りしました!
主な原因は口呼吸。口内乾燥で唾液が増える
睡眠時によだれが出る主な原因は、口で呼吸しているからです。通常、睡眠時は鼻から呼吸するのですが、何らかの原因で口呼吸となり、口の中が乾燥しがちに。
本来、就寝中の唾液量はそれほど多くありません。しかし、カラカラになってしまった口内乾燥を防ぐために、唾液が大量に分泌されます。あふれる唾液が口から流れ出て、睡眠から目覚めると枕によだれがついてしまうのです。
あごや口の筋肉が衰えて、睡眠中に口が開いて枕によだれが
睡眠中のよだれは、見た目に気持ちよいものではなく、枕カバーにつくシミやにおいも気になります。主な原因と効果的な対策を覚えておきましょう。
・鼻に関する病気があり、鼻から呼吸がしづらい
→花粉症、アレルギー性鼻炎など鼻の病気の疑いがあるなら耳鼻科を受診して。鼻からスムーズに呼吸できないと、睡眠の質も下がります。
・枕の高さが合わないために、のどの気道がふさがれ、より多くの酸素を取り込もうとして口が開いてしまう
→睡眠中に使っている枕を見直しましょう。自分に合った枕を見立ててくれるショールームでアドバイスを受けることも○。枕がフィットすると、肩こりや寝違えの予防にも役立ちます。
・あごや口の筋肉が衰えて、睡眠時に口をしっかり閉じることができない
→柔らかいものばかり食べている、もしくは加齢などが原因であごや口の筋肉が衰えることがあります。そのうえ睡眠中は筋肉が緩むので、口が不自然に開いてしまうのです。
まずは、あごや口の筋肉を鍛えることを考えて。簡単なのは、固い物を食べることや、食事のときによくかむことです。ガムをかむのも有効です。
・乾燥しがちな寝室環境を整える
→口の乾燥を防ぐために、寝室の乾燥対策を心がけることも重要です。加湿器を活用する、睡眠用のマスクを着用することもおすすめです。
・睡眠時無呼吸症候群がある
→睡眠時、たびたび呼吸が止まる病気です。よだれは直接関係しないのですが、睡眠時無呼吸症候群は口呼吸や鼻の病気などから引き起こされることがあります。睡眠の質が低下するうえ、高血圧症や心筋梗塞などの合併症リスクも高まります。心当たりがあるなら、睡眠外来、呼吸器科、耳鼻咽喉科などで睡眠時無呼吸症候群に対応している病院を受診してください。
インフルエンザや風邪対策にも必要。鼻呼吸を取り戻そう
鼻呼吸は、鼻の粘膜や鼻毛が細菌やウイルスなどの侵入を防いでくれています。寒さが本格的になるこれからの時期、口呼吸だと細菌やウイルスがそのまま身体に入り、風邪やインフルエンザなど感染症のリスクもアップ。
睡眠時、枕によだれの跡があれば口呼吸をしている可能性が高いので、健康維持のためにも早めに改善を目指しましょう。
【参考文献】
・KENKO JIMAN「睡眠中のよだれは健康の危険信号?」
https://www.kenkojiman.com/categories/body/articles/671/
・Suits-woman,jp「朝目覚めると口元によだれ……よだれグセは直せますか?」
https://suits-woman.jp/suitsdiagnose/sleep/46410/
・健康の気になるあれこれ「寝るとよだれが垂れるのはなぜ?解消の3つのポイント!」
http://kenko-arekore.com/archives/2501.html
文/内藤綾子
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内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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