絶対に乗り物酔いしたくない! まずは寝不足を解消しよう
COLUMN

行楽の季節、どこかへ出かけたくなりますね。とはいえ、「以前、乗り物酔いで一日が台無しになったから、今回はどうしよう……」なんて経験がある人がいるかもしれません。実は乗り物酔いは、寝不足が関係している場合があるのです。
あくび、唾液の増加などが初期症状
乗り物酔いは、乗り物の揺れによって起こる症状のことで、医学的には「動揺病」「加速度病」と呼ばれます。旅行や遠足などでバスや車、電車、飛行機、船などに長時間乗ったときに起こりやすく、ブランコや遊園地のジェットコースターなどでもみられます。
【典型的な症状】
・あくび
・唾液の分泌増加
・頭痛
・めまい
・顔面蒼白
・冷や汗
・吐き気
・胃の違和感
・嘔吐
などです。嘔吐を繰り返すと脱水症状になる可能性もあります。
原因は自律神経の乱れ。寝不足が影響することも
人の身体は倒れたりしないよう平衡を保つために、耳の奥にある前庭と三半規管という器官が重要な役割を果たしています。乗り物に乗って発生する、揺れ、不規則な加速・減速などの刺激を前庭と三半規管が受け、平衡感覚や自律神経の乱れを引き起こすことが大きな原因と言われています。
乗り物酔いを少しでも軽減させるためには、「自律神経を落ち着かせること」が重要に。そのためには、出かける前日の睡眠に気を配る必要があります。
・出かける準備は早めに終えて、十分な睡眠をとるようにします。寝不足になると、血圧が下がって内臓や血管の働きを調整する自律神経が乱れることがあるからです。
・「明日も乗り物酔いしたらどうしよう」と、ベッドの中でクヨクヨ考えるとなかなか眠れずに寝不足になることが。そのような不安感も乗り物酔いを引き起こしやすくなるので、なるべく楽しいことだけを思い浮かべて。
・身体に疲労がたまっていると、乗り物酔いすることがあります。また、睡眠が浅くなる可能性もあるので、ゆっくり入浴したりアロマを炊いたりするなど、リラックスして深い眠りにつき、疲労回復を目指すことも大事です。
自分に合った乗り物酔い予防法を試して
寝不足の解消のほか、乗り物酔いの予防法として以下の方法からできることを試してみるとよいでしょう。
・空腹や満腹では乗らない。消化のよい食事をとる
・乗り物の窓を開けるなど、乗り物特有のにおいがこもらないように換気する
・遠くの景色を見る
・気分を紛らわすために、歌を歌ったり周囲の人とゲームしたりする
・頭がグラグラ揺れないようにヘッドレストを使用する
・身体を締めつける服装は避ける
・揺れの少ない座席を選び、深く座る
・進行方向を向いた席に座る
・酔い止めの薬を飲む
もし乗り物酔いしてしまったら、ベルトなどを外して衣服をゆるめ、シートに横になって安静にすることをおすすめします。
まずは寝不足に気をつけて、自分なりの予防法や対処法で、お出かけを楽しく過ごしてください。
参考文献
・エスエス製薬「乗り物酔い」
http://www.ssp.co.jp/condition/motionsickness/
・タケダ健康サイト「乗り物酔い」
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=norimonoyoi
・日本耳鼻咽喉科学会「みみと聞こえQ&A 乗り物酔い」
http://www.jibika.or.jp/citizens/handbook/mimi10.html
文/内藤綾子

内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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