秋は睡眠の悩みを改善するチャンスだった?!
COLUMN

9月3日は「秋の睡眠の日」。「グッスリ(9・3)」の語呂合わせからきているそうですが、実は秋という季節はもともと睡眠のことを身近に考え、いつもの睡眠習慣を見直すのにぴったりな時期なのです。「最近、寝つきが悪い」「なんとなく眠りが浅い」と感じているなら、秋の夜長に眠れぬ夜を過ごさないためにも、睡眠の悩みを振り返って見直してみませんか。
夏の疲れによる秋バテで寝つきが悪くなることも。これに対する対策もご紹介します!
秋が睡眠の悩みを改善するのにふさわしい理由
秋になると随分涼しくなり、夏の寝苦しい熱帯夜と比べればとても眠りやすくなります。本来であれば、布団に入ったとたん心地よい眠りにつけるはず。途中、暑さで目覚めることもなく、朝までぐっすり眠れるでしょう。
それにもかかわらず「なんだか眠れない」「体調がすぐれない」という睡眠の悩みが出やすいのも秋という季節の特徴なのです。
また秋から冬にかけては夜明けの時間が遅くなるため、朝起きてから光を浴びる時間も自然と遅くなります。人間の身体に備わる覚醒・睡眠のリズムを刻む体内時計は、朝光を浴びることでリセットされ、覚醒に切り替わるようになっています。そして14~16時間後に自然と眠気がやってきます。秋から冬にかけては、この覚醒スイッチが後退することで、朝起きられない原因にもなるといわれています。
このように秋からの季節は、睡眠にまつわることが変化する時期。自分の睡眠の悩みと向き合い、改善するチャンスでもあるのです。
秋バテで寝つきが悪くなることも
秋は夏の疲れがどっと出て体調が不安定になりやすい時期でもあります。夏の猛暑による身体への負担が秋に疲れとしてどっと出て、何かしらの不調が起こることを「秋バテ」といいます。
また夏の間、熱帯夜が続き慢性的な睡眠不足になると、秋になっても神経が高ぶったまま寝つきが悪い状態が続くこともあります。
秋に寝つきをよくする対策は?
では秋に寝つきをよくするにはどうすればいいのでしょうか。ポイントになることをご紹介します。
寝る直前の刺激物は避ける
煙草やお酒はもちろん、激しい運動、PC・スマホ、ゲームなどの神経を興奮させるようなことは意識的に避けるようにしましょう。
アロマや音楽など寝る前にリラックス
寝る前は好きなアロマの香りや静かな音楽を聞く心地よいリラックスタイムを。少し窓を開けて秋の涼しい風を浴びながらというのもいいですね。
朝、しっかり光を浴びる
起きたらカーテンを開けて、必ず光を浴びましょう。体内時計をしっかりとリセットすることで夜、スムーズに寝入ることができます。
起きる時間を一定に
体内リズムは、光だけでなく起きる時間を一定にしたり、規則正しい食生活を送ったりすることでも整えることができます。
日中、適度な運動を
スポーツの秋。ぜひ適度な運動を積極的に行いましょう。ウォーキングなどの軽い運動でOKです。
昼寝は短めに
睡眠専門医の坪田聡医師は、昼寝は15時までに20~30分程度がいいと述べています。夜の眠りに影響が及ばないようにしましょう。
秋は睡眠の悩みが浮き彫りになりやすい時期。だからこそ、自分の睡眠を振り返るチャンスです。いつもより意識して睡眠対策、実施してみませんか。
参考文献
・All About「秋の睡眠週間! 「睡眠の日」に自分の睡眠を見直そう」
https://allabout.co.jp/gm/gc/384765/
・かくれ不眠(R)通信 Vol.6「猛暑後の“夏バテ”ならぬ、“秋バテ”が急増中 「かくれ不眠」を改善して秋の夜長を楽しもう」
http://www.brainhealth.jp/suimin/newsrelease/pdf/news_130923.pdf
・睡眠健康大学「季節と睡眠」
http://sleep-col.com/%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%81%A8%E7%9D%A1%E7%9C%A0/
・体内時計.jp「体内時計と睡眠のしくみ 体内時計を調節するホルモン、メラトニン」
http://www.tainaidokei.jp/mechanism/3_3.html
・『ここぞというときに力が出せる睡眠の3鉄則』(主婦と生活社)
・『働く人のための精神医学』(PHP研究所)
文/石原亜香利
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石原亜香利(いしはらあかり)
ライター。主に30~40代のビジネスパーソン向け、美容・健康・ダイエットのジャンルで、多くの記事執筆・取材経験がある。読む人が日常生活の中で、実際に役立てられる企画立案・記事制作を心がけている。
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