あお向け、うつ伏せ、横向き……寝る姿勢で睡眠の質がこんなに違う!
COLUMN

人によって寝る姿勢はさまざまですが、睡眠の質に違いがあることをご存じですか? 寝る姿勢の特徴と、メリット・デメリットを解説します。
睡眠の質が下がっているときは、無理な姿勢で寝ているかも
その日の体調や環境によって、寝やすい向きや角度、寝る姿勢は多少変わることがあるでしょう。そんな中、いつもと大きく違う姿勢だと「なんだか眠れない」となってしまう人が少なくありません。
寝る姿勢は、その人がリラックスして睡眠へと導かれる大事なスタイル。同時に、翌日の体調や睡眠の質にも大きく影響しています。「十分に寝たはずなのに、疲れが取れない」という場合は、身体に無理な姿勢で寝ている可能性があります。
そこで、寝る姿勢にどのような特徴があるのかを知っておきましょう。
体圧がバランスよく分散され、内臓への負担が少ないあお向け
■あお向け
最もポピュラーな寝姿勢です。ただし、おなかの大きくなった妊婦さんにはおすすめできません。
メリット……全身へ均等に体圧が分散され、寝ている間に首や肩などへの負担がかからず、起床時に「身体が痛い」ということが少ない姿勢。身体もゆがみにくいでしょう。胸や肺を圧迫せず、息苦しさがないため、高い睡眠の質が保ちやすいと言えます。
デメリット……舌が気道まで沈んで狭くなり、いびきをかきやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の人は、悪化させて睡眠の質を悪くする姿勢なので注意しましょう。また、敷き布団がやわらかすぎたり、枕が高すぎたりすると、首や腰が曲がって身体に負担がかかることが。
うつ伏せは、骨格のゆがみの原因に
■うつ伏せ
顔は左右どちらか楽なほうに向け、枕にうずめるのはNG。乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクがあるので、赤ちゃんには推奨されません。また、高齢者も呼吸トラブルを避けるため、他の姿勢を。
メリット……舌が気道へ落ち込むことがないので、いびきの軽減や睡眠時無呼吸症候群の予防にもつながります。胸が圧迫されて下腹が膨らみやすくなることで腹式呼吸が楽になり、酸素と二酸化炭素の交換がスムーズに行われ、疲労回復にも役立ちます。
デメリット……全身の骨格のゆがみ、O脚、女性の胸の型崩れの原因になります。おなかを圧迫して気持ち悪くなったり、腰が反って痛くなったりする場合も。さらに、顎関節症や歯並びにも悪影響を及ぼす可能性があると考えられています。
腰への負担が少ない横向き。妊婦さんにも〇
■横向き
あお向けより口を閉じやすく、鼻呼吸が楽です。腹部への圧迫が少ないので、妊婦さんでも安心。
メリット……背骨や腰への負担が少ないため、腰痛やヘルニアなどの人におすすめ。右を下にして寝ると、食べ物がスムーズに腸へ流れるため、消化を助ける作用も。舌がのど元へ落ち込むことがなく、いびきを軽減させ、睡眠時無呼吸症候群の予防にもなります。
デメリット……下にしている肩や骨盤に大きな負担がかかり、身体にゆがみが生じることも。また、顔の側面が枕やマットと擦れて、顔のたるみやほうれい線などのシワができやすくなります。
寝る姿勢それぞれのメリット・デメリットを把握しておくと、その日に合った寝姿勢を探って、目覚めがよくなる、睡眠の質が上がるといったことが期待できます。さっそく今夜から試してみませんか。
参考文献
・ミモット「【睡眠】仰向け、うつ伏せ、横向き…寝るときの姿勢でわかる、体へのメリット&デメリット」
http://ure.pia.co.jp/articles/-/59914
・日刊ゲンダイデジタル「体が休まり疲れも取れる 「うつぶせ睡眠」はメリット多し」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/149496/1
・Hapila「寝る姿勢によって変わる調書と短所とは!性格や心理もわかる!」
https://hapila.jp/sleeping-form
文/内藤綾子

内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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