ペットと添い寝すると、睡眠の質が急降下!
COLUMN

「大好きなペットと寝たい」とは誰もが思うことですが、できれば、やめたほうがよさそうです。その理由とは?
柔らかい肌、温かさ、ペットと寝ることは癒しになる一方で……
一日の終わりにペットと並んで寝ることは、飼い主にとって癒しの時間。柔らかい肌ざわりや温かみに接すれば、疲れた心と身体がホッとするに違いありません。
ペットにとっても飼い主がそばにいることは、心の平穏につながるでしょう。
とはいえ、ペットと添い寝することはおすすめできません。実は、睡眠の質が下がると言われているのです。
最近の研究では、「動物と一緒に寝る飼い主のうち、30%がペットのせいで少なくとも1度は夜中に目を覚まし、週に4日以上ペットと一緒に寝ている人のうち、63%が睡眠の質が悪かった」という報告があります。
ペットと添い寝すると睡眠の質が下がる2つの理由
なぜ、ペットと添い寝すると睡眠の質が下がるのでしょうか。
・寝返りしづらくなる
無意識にペットを気にすることや、実際にペットが寝ていることでベッドが広く使えず、寝返りがしづらくなります。寝返りには、筋肉をほぐして疲れを取る、血流を促す、体温を調整するといった役割があるので、妨げられると睡眠の質が急降下することに。
・浅い睡眠になる
ペットの動きや鳴き声、エサの催促で何回か起こされ、細切れの浅い睡眠になってしまいます。
ペットにも、ケガや落下などのリスクが
睡眠の質を低下させるほかにも、添い寝を避けた方がよい理由があります。
・特に小型の犬や猫の場合、うっかりすると飼い主の下敷きになってしまうことがあります。ペットがベッドから落ちるリスクもあり、ケガなどの原因に。
・飼い主と添い寝しないと眠れなくなり、わがままや甘えを助長させるきっかけに。また、飼い主の旅行や入院などで外泊したいとき、知り合いやペットホテルに預けることが難しくなります。
・ペットを避けて無理な体勢で寝ることが多くなり、飼い主が寝違えてしまうことも。
・添い寝することでペットと接触する機会が増え、ペットの病気に感染するリスクが高くなります。とはいえ、ワクチンで予防できる病気はたくさんあります。さらに、キスや口移しで食べ物を与えるといった濃厚なスキンシップを避けて適切な距離を保てば、ほとんどは予防可能なので心配しすぎないで。
ペットにとってメリハリのある生活は自立を促す
遊ぶときなどは一緒に過ごし、寝るときは別にするといったように生活にメリハリをつければ、ペットをきちんと自立させることにもつながります。
飼い主がいなくても快適に眠れる寝床づくりから始めることが、飼い主とペットの両方にとって、睡眠の質を上げる手立てとなるのです。
参考文献
・快眠のための睡眠研究所「ペットと飼い主が一緒に寝てはいけない3つの理由」ペ
http://sleeplaboratory.net/do-not-sleep-with-pet/
『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)
『睡眠メソッド100』(かんき出版)
・ワンちゃんといっしょ「犬と一緒に寝ると病気になるリスクが高い!?その理由とは」
http://wanchan.info/archives/5559
文/内藤綾子

内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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