夜中に「何度も起きる」の対策&受診のボーダーライン
COLUMN

何度も起きる人場合は、寝はじめの90分が肝心
朝までぐっすり眠りたいのに何度も起きる…。そんな日々が続くと、睡眠の満足感が少ないと感じ、ストレスにつながってしまいますよね。 何度も起きるという睡眠のお悩み対策と、専門家にかかるべきボーダーラインを探っていきます。
私たちの睡眠は、脳の覚醒を継続させるレム睡眠と、脳を休めるためのノンレム睡眠を交互に繰り返しています。眠っている間にこの動きが何セットも行われ、体は明け方に向かって目覚めの準備をはじめます。そのため、はじめの1~2セットである、眠ってから90分くらいが一番深い睡眠となるそうです。夜中に何度も起きるという人は、この90分で上手に深い眠りがとれていないことが多いと言われています。
そのため、眠る前の時間の過ごし方はとても大切。まずは、リラックスして深い眠りに入るための対策をご紹介します。身近にある食べもの、飲みものを意識するだけでも熟睡をサポートできるようです。
身近にある食べもの、飲みものに注目
・カフェインは夕方6時までを目安に
カフェインには覚醒作用があるため、寝つきを悪くするさせる効果があります。コーヒーや緑茶、紅茶などの飲みもののほか、チョコレートにもカフェインが含まれています。摂取する場合、夕方6時までを目安にするとよいと言われています。
・カモミール。別名は『植物のお医者さん』
白く可憐な花をつけるカモミールは、弱った植物のそばに植えると元気になることから『植物のお医者さん』という別名があります。りんごに例えられるふわっとした甘い香りにはリラックス効果があり、気持ちが過敏なときに効果的。お茶にするほか、足湯やお風呂に入れるのもよいそうです。
・ピーターラビットにも登場する、あの野菜
『ピーターラビット』のなかには、子どもたちがレタスを食べて眠り込んでしまうシーンが登場します。18世紀のヨーロッパでは、不眠を解消するための薬として乾燥したレタスが販売されていたと言われています。このエピソードにはきちんと根拠があり、レタスに含まれる「ラクッコピコリン」という成分に気持ちをしずめ、眠りを促す効果があるのです。夕食に摂るのがベストだそうです。
こんな症状を感じるときは専門家に相談を
・不眠症の可能性
何度も起きる、不眠と感じる日々が続くのであれば、専門家に相談するのもよいかもしれません。週2日以上眠れない日があり、その状態が1ヶ月以上続いている場合は、「不眠症」の可能性が考えられるようです。また、持病があるという方は、服用している薬が睡眠の妨げになることもあるなので、処方している専門医に相談するのがよいでしょう。
・睡眠時無呼吸症候群
昼間に耐え難いほどの眠気を感じる、目が覚めたときに頭痛があるなどの症状がある方は、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性がないかチェックしてみるのもよいかもしれません。この症状が続くと、脳や身体に負担がかかるため、しっかり休むことができなくなるそうです。
・周期性四肢運動障害
自分の意思に関わらず、ひと晩中、足がビクッと動くことが続いて熟睡できないという方は、「周期性四肢運動障害」の可能性があるそうです。自分では気がつかないこともあるため、本人は、なぜ何度も起きるのか分からないものの、熟睡できないため昼間なんとなくだるいと感じることがあるそうです。
睡眠は健康を作るとても大切な要素。セルフケアで改善が見られない、睡眠の不満感が続くときは専門家へのご相談を。
【参考文献】
『今日からはじめる超快眠術』(旬報社)
Kaimin
http://www.kaimin.com/contents/C21A9/
数野由香子
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数野由香子(かずの ゆかこ)
フリーランスライター。出版社にてライター業、編集プロダクションアシスタントののち、フリーランスへ。
Webページの作成ほか、書籍制作にも関わっています。
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