日本は世界一睡眠不足の国!?
COLUMN

睡眠時間を削って働く勤勉な人が多いせいか
コンビニもテレビも、24時間営業しているせいか
諸外国に比べて、日本人の睡眠時間は少ないと言われています。
調べてみると、想像以上に深刻な状況が見えてきました。
さまざまな調査をもとに、その真相を探ってみましょう。
OECD加盟国中睡眠時間は最下位!
日本人(15~64歳)の男女の睡眠時間は
男性が7時間41分
女性が7時間36分
と、さほど少なくない気もします。
でも、諸外国と比べて少ないという情報も。
まずは2011年にOECD(経済協力開発機構)が行った、国別の睡眠時間比較調査を見てみましょう。
これによると、OECD加盟国と比較して睡眠時間は断然最下位。
1位の南アフリカの、男性9時間12分、女性9時間30分(!)と比較して、2時間ほどの差がありました。
ただ、睡眠時間はライフスタイルや職業によっても左右されるし、「短時間睡眠でも大丈夫」、という人もいるかもしれません。
でも、厚生労働省が平成25年度に行った生活習慣の状況についての調査によると、ちょっと様子が違うようです。
この図を見ると、
「睡眠時間が足りなかった」と回答した人は20~50代で多く、なかでも
30代男性では40.0%
40代女性では42.9%
という結果になりました。
さらに、
「睡眠全体の質に満足できなかった」と回答した人は
30代男性では29.2%
30代女性では33.1%
という結果に。
30~40代といえばライフステージ的にも、仕事や育児で多忙な時期。
睡眠時間を削って頑張っているけど、もっと長く寝たい、深い眠りで疲れを取りたいと考えている人が多いのかもしれません。
日本は子どもも睡眠不足どんな危険があるの?
さらに最近では、大人のみならず、子どもの睡眠不足も指摘されてきています。
日本小児保健協会の調査によると、夜10時以降に就寝する子どもの割合は、1歳6カ月、2歳、3歳で半数を超えていることが分かりました。
このように幼児期から夜型生活を身につけてしまうと、心身の活動準備が保育園や幼稚園の登園時間に間に合わず、就学がスムーズに行かないなどの問題が生じやすいのだとか。
また、保育園や幼稚園就園、小学校入学とともに早寝早起き習慣が身につく児童も多いのですが、小学校3~4年生になると、中学受験、習い事、ゲームなどの影響か、再び夜型になる子どもが激増します。
平成23年の内閣府の調査によると、小学校中学年~高校生までの平均就寝時刻は
小学生(10歳以上)21時57分
中学生22時55分
高校生23時42分
となっています。
同時に平均起床時刻は
小学生(10歳以上)6時38分
中学生6時41分
高校生6時36分
という結果に。
単純に計算すると、平均睡眠時間は
小学生(10歳以上)8時間41分
中学生7時間46分
高校生6時間54分
子どもにとって9時間は睡眠時間が必要と言われています。
そう考えると、少ないことが分かりますね。
子どもの睡眠時間が足りないと、
成長ホルモンの分泌が悪くなり、心身の成長が遅れる、
集中力が低下する、イライラすることが多く、感情のコントロールが難しくなる等
さまざまな悪い影響をもたらします。
さらに、睡眠不足が慢性化すれば、深刻な睡眠障害をもたらし、不登校の原因になることもあるのです。
大人も子どもも、「たかが睡眠」などと思わず、早寝早起き、たっぷり睡眠を心がけたいものですね。
【参考文献】
公益社団法人 日本小児保険協会
http://www.jschild.or.jp/com/011112.html
e-ヘルスネット:睡眠不足や睡眠障害、子どもへの大きな影響
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-003.html
日本人の睡眠に関する統計データ
http://www.human-sb.com/mechanism/sleep-time-page7.html
厚生労働省:平成25年重点項目に関連する主な生活習慣の状況について
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000068073.pdf
内閣府:平成25年版 子ども・若者白書
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h25honpen/b1_06_01.html
文/阿部桃子