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【パワーナップ 導入状況】先端企業のオフィス環境は?

午後、15分から20分の仮眠をとることで、仕事のパフォーマンスや生産性がアップすると言われ、今注目されている「パワーナップ」。みなさん取り入れていらっしゃいますか? 会社のデスクで仮眠をとるといっても、サボっていると思われたり、周りに気を使ったりとなかなか難しい状況の方もいるかもしれません。

今回は、会社の福利厚生の一環として仮眠ルームやリフレッシュスペースを取り入れるなど、さまざまな形で仮眠ができる取り組みを導入している企業に潜入しました。それぞれどのように活用されているのでしょうか? その効果についても伺いました。

空きスペースを活用し、パワーナップスペース「GMO Siesta」を導入

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「Siesta(シエスタ)」という言葉を聞いたことがありますか? ヨーロッパでは昼食後の昼寝をシエスタと呼んでいて、昔から生活習慣として取り入れていたようです。インターネット関連事業で古くからさまざまなネットサービスを提供しているGMOインターネットグループ (以降、敬称略で「GMO」と表記)。

GMOで取り入れているお昼寝スペースの名称は「GMO Siesta」と言うそうです。平日の12:30〜13:30まで、会議室に昼寝用ベッドを設置して無料で提供しています。広報の石井晴美さんに、実際にどのくらい社員が利用しているのかを伺いました。

—まずは、「GMO Siesta」導入の経緯をお聞かせください

石井さん:「GMO Siesta」を導入したのは2012年なのですが、その前の年の2011年にマッサージ・お昼寝スペース「GMO Bali Relax」を開設したんです。パートナー(GMOでは社員さんをパートナーと呼ぶそうです)が頭をクリアにしてクリエイティブな発想を生み出す助けとなるようパワーナップを推奨しようとスタートしました。

マッサージスペースは10分500円なのですが、パワーナップスペースは12:00〜20:00まで、1人30分を上限に、いつでも無料で利用することができるんです。これが社内でとても人気だったことから、もっとスペースを確保してたくさんの方に利用してもらえるように「GMO Siesta」を導入しました。

これはお昼休みに使用していない会議室の有効活用でもあります。毎日12:30前に総務部のパートナー(社員)で手分けして、会議室の机などを片付けてパワーナップ用チェアを設置しています。1日15〜20名くらいのパートナー(社員)が利用していて、ピークの時間帯はベッドの8割以上が埋まっていますね。

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—利用者はどのような感想を持たれていますか?

石井さん:1日のリズムの中で、パワーナップを取り入れている習慣的な利用と、眠気の強い時に使うというスポット的な利用があるようです。昼食後に利用される方が多く、昼にパワーナップをとることで、スッキリして午後眠くなることがほとんどなくなりました。という声をたくさんいただいています。

あとは、パソコンの画面で数字を入力したり、集計したりといったデスクワークが多い方は、パワーナップ後の作業の生産性が上がることを実感されています。

小さなお子さんがいる方は、育児中の寝不足解消に利用できてありがたいという声も。私自身もかなり利用しています。今日も「GMO Bali Relax」のパワーナップスペースを予約しました(笑)。

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GMOは社内の福利厚生にとても力を入れていて、24時間365日オープンしている無料カフェ「シナジーカフェ GMO Yours」や社内託児所の完備など、働く環境が心地よいものになるように努めていると言います。金曜日になると、カフェがバーに変身し、社員同士のコミュニケーションがより活性します。

4月の取材時には、オフィスロビーに吉野桜が満開!花見イベントなども開催されるとのことです。パワーナップはこういった福利厚生の一環として取り入れられ、今は社員のみなさんの仕事のパフォーマンスを向上するための貴重な時間となっているようです。

個室スペースが嬉しい!「集中スペース」でリフレッシュ

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次に、マーケティングインテリジェンス事業やデジタルトランスフォーメーション事業、医療事業や東南アジアでのHR事業など幅広い領域の事業を展開する株式会社Speeeさんの事例です(以降、敬称略で「Speee」と表記)。Speeeでは、パワーナップスペースを「集中スペース」という名称で開設しています。

現在、社内に10箇所あり、それぞれカーテンで仕切られた個室となっています。フラットなエリアもあれば、リクライニングシートのエリアもあり、また、机や卓上スタンド、ブランケットなども完備されているので、自宅のようにくつろげる嬉しいスペースです。広報の八隅純子さんに導入の経緯を伺いました。

—「仮眠・集中スペース」と導入の経緯について教えてください。

八隅さん:仕事中に眠気を我慢しても生産性が上がらないというデータがあるなかで、午後に20分程度のパワーナップをとると、より生産性がアップするということが昨今言われていますよね。弊社でも何か取り組めないか、という思いでスタートしました。

導入したのは2012年の創業5期目です。まだ社員が30~50人規模の頃、社員にとって科学的な根拠に基づいたことを実施しながら、全社として生産性を高めていきたいと思い開始しました。

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−「集中スペース」としたのはなぜでしょうか?

八隅さん:隣の人が電話をしていたり、打ち合わせをしていたりと、オフィスは本格的に集中して作業をするというのが難しい場合もあります。パワーナップだけでなく、仕事に集中したい時にも利用できるフリースペースという位置付けにしています。導入時期から利用率は高く、昼食後に少しパワーナップをとってリフレッシュしたい人、集中して作業を行いたい人などが自由に利用しています。

—実際にパワーナップをとることで、仕事の生産性が上がったという声はありますか?

八隅さん:そうですね。アンケートの声にも、より集中力があがってパワーナップ後のアポイントが頑張れた、というような声があります。会社として、社員が働きやすい環境を用意し、成果を出していただくことを前提にオフィス環境を構築しているので、そのような声をいただくのは嬉しいですね。

ほかにもフレックス制、22時完全退館、SpeeeLoungeというコーヒーが飲めリラックスして作業ができるスペースを設置するなど「社員に合わせた働き方を提供する」ことを意識しています。

マッサージチェアでパワーナップ!?  フェイスブック ジャパン社の快適なオフィスに注目

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最後に、フェイスブック ジャパンのオフィスを訪ねてみました。同社では会社をあげてパワーナップを取り入れているわけではありませんが、オフィスの各所にスタイリッシュで居心地のよいリフレッシュスペースがあるのが印象的。いつでもどこでもパワーナップOKな羨ましいオフィスです。Instagram広報の市村怜子さんにお話を伺いました。

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—リフレッシュスペースについて教えてください

市村さん:フェイスブック ジャパン社のオフィスにはリフレッシュスペースがたくさんあり、ソファでゆったりくつろげるスペースのほか、マリオカートやUFOキャッチャーができるゲームコーナー、キッチンスペースなどがあります。その中にマッサージチェアもあるので、そこでパワーナップをとる人もいます。

パワーナップそのものを、会社をあげて推奨しているという訳ではありませんが、疲れや眠気があればいつでも自由に使ってくださいというスタンスのスペースです。

というのも、弊社は成果(インパクト)を出すことに重きを置いていて、働き方は個人の裁量に任せられているので、例えば在宅で仕事をすることも可能ですし、昨日忙しかったから今日は早めに仕事は終わり!といったことも自由なんです。そのぶん自己管理能力が必要とされますが、バランスを取るのが上手な社員が多い気がします。

—世界中にあるFacebookの他オフィスも同じスタンスなのでしょうか?

市村さん:どこの国のオフィスでも、基本的にはアメリカの西海岸にある本社の制度にならっています。オフィス空間も、全世界共通のデザインが根底にあり、そこにそれぞれの国に合わせて個性を加えているのが特徴ですね。今はないのですが、東京オフィスでは畳スペースもありましたし、マリオカートも日本ならではですね。

出社時間は自由ですが、グローバル企業ということもあり、早朝や深夜に対応する場合もあります。たとえばアメリカの本社スタッフと午前中に連絡をとりたい場合、日本時間は夜。それでも早めに確認しておきたい案件がある場合は、寝る前に一本メールを打っておいたりすることもあります。

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市村さん:仕事のパフォーマンスを上げるという意味でFacebookではプライベートの充実も大切にしています。睡眠時間の確保も含めた体調管理をはじめ、家族との時間、オフの日の過ごし方といったすべてが仕事の充実につながると考えています。会社としても、社員みんなが快適かつ効率的な仕事ができるような環境づくりをこれからも目指して行きたいですね。

個人的には睡眠時間が足りていないと、やる気や集中力も下がってしまうタイプなので、土日のどちらかは予定を入れず、少なくとも午前中はたっぷり寝るように心がけています。

いかがでしたか? 各社それぞれ快適にパワーナップをとれるスペースが充実していて、羨ましい限りですね! 午後のパワーナップをとることで、仕事のパフォーマンスが上がることはみなさん実証済み。会社員の方もそうでない方も、先進的な会社を見習って、今日からパワーナップを取り入れてみませんか?

取材・文/横田可奈

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