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ベッドパッドのおすすめの選び方。大塚家具SAに聞いてきた

マットレスの上に敷くベッドパッドは、快適な眠りを支える陰のサポーターのような存在。しかし、マットレスは時間をかけて選んでも、ベッドパッドは二の次という方が珍しくありません。そこで、ベッドパッドのおすすめの選び方や使い方、役割などを、大塚家具のスリープアドバイザー見座地 達哉が解説します。睡眠の質を上げて快適に眠るために、ペッドパッドはどのくらい影響があるのでしょうか。

ベッドパッドってそもそも必要なの?

── 一般的に「ベッドパッド」と聞いて、ピンとくる方や役割をきちんと言える方は少ない気がしますが、いかがですか?

そうですね、お客さまの中でも認知度は低いように思います。敷き布団の生活からベッドへ変える場合などは、存在自体をご存じない方が珍しくありません。ベッド生活が長くても、「今まで使ってこなかった」という方もいらっしゃいます。

──寝装品をそろえようというとき、枕やシーツなどは真っ先にイメージしますが、ベッドパッドはつい後回しになってしまいそうです。

お客さまから、
「そもそも必要ですか?」
「マットレスや枕はこだわって選んだから、ベッドパッドはどれでもよいのでは?」
「安価で手軽なものでよいのでは?」
といった声が、ときどきあります。

そのような場合、「ベッドパッドは必ずご使用ください。こだわって選ぶほど、よりよい睡眠に近づけます」とアドバイスをしています。

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──ベッドパッドの役割を教えてください。

ベッドパッドの役割1 汗・汚れを吸収する
干したり洗ったりできないマットレスを、湿気や汚れから守ります。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われており、ベッドパッドを使わないと、汗はマットレスにどんどん吸収されることに。そのまま湿気が溜まっていくと、マットレスのウレタンやスプリングにカビが発生しやすくなるうえ、クッション層がへたりやすくなったり、皮脂やアカなどで汚れやすくなったりします。

マットレスの寿命は10~15年が目安なので、長い期間、より清潔で快適に使用するためにベッドパッドが必要です。マットレスを長持ちさせることにも役立ちます。

また、快適に眠るための寝床内の温度と湿度は「約33℃、50~60%」と言われています。マットレスやシーツだけでは汗をスムーズに処理することはむずかしいため、ベストな寝床内環境を保つことでもベッドパッドは活躍します。

ベッドパッドの役割2 寝心地の改善をする
長期間使用したマットレスのクッション層がへたってくると、スプリングの硬さが身体に伝わりやすくなります。また、「思ったよりもマットレスが硬くて寝心地が悪い」といった場合も同様に、厚みがあってクッション性を感じられるベッドパッドを活用すれば、寝心地をサポートすることができます。ただし、寝心地の改善は本来マットレスで調整するものなので、ベッドパッドではサブの役割ととらえてください。

──ベッドパッドを使っていても、そこまで重要な役割があることを知らない方は多いかもしれませんね。ところで、ベッドパッドの使い方が少しわかりにくいのですが。

マットレス→ベッドパッド→シーツの順番に敷きます。ベッドパッドの上に、直接寝るわけではありません。ズレないように4隅にゴムベルトがついて、マットレスへ固定できるようになっています。

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ベッドパッドのおすすめの選び方

──ベッドパッドの選び方について、ポイントを教えてください。

いくつか見極めるポイントがあります。特に中綿素材の違いで機能が大きく変わり、価格にも影響します。次に紹介している選び方を参考にしてください。

ベッドパッドの選び方:中綿素材を選ぶ

中綿素材は、主に5種類あります。お好みで選ぶとよいでしょう。

ウール
吸湿と発散性の両方で非常に優秀です。「ウールは冬向き」というイメージがあるかもしれませんが、夏の朝も汗知らずで目覚められる使いやすさに、一年中定着した人気があります。ふっくらとして柔らかいので、寝心地も満点。価格は高めですが、一番のおすすめです。

リネン
綿の4倍もの吸湿性と発散性に優れており、汗をかきやすい夏向き。湿度調整が得意なので、熱帯夜でもサラッとした寝心地を実現できます。熱がこもりにくいので、暑がりの方に好まれています。ただし、リネン特有のシャリっとした硬さが苦手な方がいる場合も。価格は多少高めです。

テンセル®
ユーカリを原料にしてつくられた、環境にやさしい天然素材。吸湿・発散性に富んでいて、寝ている間に出た汗を素早く吸収し、発散します。消臭効果が高く、ダニやバクテリアなどの菌の繁殖も防ぎ、肌の弱い方や赤ちゃんにも最適です。弾力性もあるので、柔らかい寝心地を試したい方もぜひ。

綿
吸水性は抜群ですが、発散性が少し弱いのがデメリット。洗濯に強いので、汗かきな方や毎日のように洗いたい方にピッタリです。価格がリーズナブルなので、洗い替え用に向いています。

ポリエステル
速乾性が高い素材なので、洗濯をしてもすぐに乾いてお手入れが簡単。こまめに洗いたい方に支持されています。吸湿性が少し劣るため、汗かきの方は避けたほうがよいかも。安価で手軽なので、複数枚そろえたいときにピッタリです。

ベッドパッドの選び方:側生地はどうする?

側生地は、中綿と同じ素材を使っていたり、表と裏で素材を変えてリバーシブルにしたりとさまざまな工夫が。発散性の高いウールや綿などが中綿素材の場合は、側生地は通気性のある綿100%にするなど、どの商品も中綿素材の性能を活かせるような側生地を組み合わせています。また、メッシュ素材なら夏向き、保温性の高いパイル素材なら冬向きなど、季節で使いわけできるものもあります。

側生地を見ると、商品ごとにキルティングの縫い目が特徴的です。縫い目が細かいと硬い肌触りになりますが、型崩れしにくくなります。一方、縫い目が大きいと、中綿素材のふくらみが活かされ厚みが出てフカフカな寝心地に。

ベッドパッドの選び方:サイズの決め方

サイズは、たくさんのラインナップがあります。
セミシングル
シングル
セミダブル
ダブル
ワイドダブルロング
クイーンロング
キング
イースタンキング

基本的に、マットレスと同じサイズを選びます。「マットレスより大きめでもよいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、はみだした分シーツが敷きにくくなり、シワになりがちです。マットレスのサイズをよく確認して、適切なベッドパッドを選んでください。

ベッドパッドと他の寝具の組み合わせ方

──マットレスとの組み合わせ方について、選ぶときのポイントはありますか?

ベッドパッドを触ってみると、それぞれ微妙に厚さが違います。柔らかいマットレスには、身体へのフィット感を損ねないようにソフトなベッドパッドが適しています。逆にマットレスが硬くて気になるなら、厚めのベッドパッドでクッション性をサポートしましょう。

また、ポケットコイルを採用しているマットレスは、湿気がたまりやすいことがあるので、より発散性の高いウールなどのベッドパッドを組み合わせるのがベターです。

──シーツとの組み合わせで気をつけることは?

ソフトな感触のベッドパッドには、ニット地など伸縮性の高いシーツを組み合わせると、寝返りなどの身体の自然な動きを妨げることがありません。

その他、夏の寝装品ではリネンが好まれますが、「独特の硬さが好みでない」という方がいらっしゃるので、ベッドパッドはリネンを選んで吸湿・発散性を取り入れ、シーツは柔らかな綿などにするとよいでしょう。

──ベッドパッドの一般的な価格はどのくらいするのですか?

大塚家具では、シングルサイズで6,000~3万円くらいまでとりそろえています。ウール素材を中心に、2万円前後がよく売れています。

──意外に高価な価格帯が売れているのですね。

ベッドパッドの機能をご説明すると、重要性に納得してくださるお客さまが多いのです。メインで使うものとして高価なベッドパッドを1枚、綿やポリエステルなどリーズナブルなものは、洗い替えとして複数枚用意しておくと便利です。

ベッドパッドと敷きパッドはどう違う?

──ところで、寝装品の中に「敷きパッド」があります。ベッドパッドとは違うものでしょうか。

どちらも、側生地が中綿素材と一緒にミシンで縫い込まれたキルティング仕様となっており、見た目だけでなく名称も似ていますね。しかし、まったく違うものです。
「マットレス→ベッドパッド→シーツ→敷きパッド」
という使い方をするのが原則で、身体に直接触れるものです。そのため、選ぶときはよく肌触りを確認してください。

役割は、マットレスが合わないときの寝心地をサポートしたり、汗を吸い取ったりします。その他、季節の変化や気温に応じて、夏は涼感素材で汗の吸収力が高いもの、冬は温感素材が使われているものなど、季節に応じて快眠できる機能がついているものもあります。敷きパッドは必需品ではありませんが、1枚用意しておくと便利です。

ベッドパッドの正しい洗濯・お手入れ方法

──ベッドパッドのお手入れ法は?

ベッドパッドは毎日使うものなので、汗、皮脂、ダニ、ほこり、アカなどで想像以上に汚れています。そのままで使っていると、アレルギーなど健康面にも悪影響があるかもしれないので、お手入れはしっかりと行っていただきたいです。

洗濯すると中綿素材が偏ることがあるので、たいていの商品には洗濯ネットが付属しています。洗濯機の大きさに合わせてタテ・ヨコに折り、汗じみなどの汚れている部分を外側にして洗濯ネットに入れます。それを洗濯機に入れて、弱水流で洗ってください。

洗う頻度は週1回程度で大丈夫ですが、「汗をかきやすい」「より清潔を保ちたい」といった方は、自分に合った洗濯サイクルで調整しましょう。

洗濯したあとは天日干しするのがおすすめですが、紫外線の影響で傷んだり色あせたりすることを避けたい場合は、陰干しでもかまいません。

絶対欲しい! ベッドパッドのおすすめ商品

──ベッドパッドのおすすめを教えてください。

・ピュアリネン2

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中綿素材はリネンで、吸湿・発散性は抜群です。側生地がリネンと綿のリバーシブルとなっていることが大きな特徴で、夏はリネン、冬は綿など、季節によって使いわけることができます。厚みが抑えられているため、マットレスの寝心地をダイレクトに楽しみたい方に人気。使うほどに柔らかさが増し、身体にフィットしていくのを実感できます。耐久性もあるので、安心して洗濯できます。シングル22,032円(税込)

・Nアーブル

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ユーカリ由来の天然素材「テンセル®」を中綿素材に採用。側生地にパイル地とニット地を使ったリバーシブルも魅力です。ダニや雑菌の繁殖を抑え、消臭効果も高く、常に清潔を保てるため、肌が敏感な方にも好評。弾力性があり肌触りも柔らかなので、デリケートな子どもの肌にもやさしいと評判です。シングル18,500円(税込)
https://www.idc-otsuka.jp/item/item2.php?id=bedpad15

・エルプレミアム

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中綿素材にウールがたっぷりと使用され、リネンや綿よりも優れた吸湿・発散性を誇る商品。側生地はリバーシブルで、表面は「エアロダッシュ」という吸汗・速乾に涼感をプラスした素材を使用し、夏に大活躍します。裏面は柔らかな肌触りに特徴があり、季節や好みで二面を使いわける楽しみが。

ウォッシャブルタイプなので、汗をかいてもすぐに洗えて清潔を保てるのも魅力。シングル24,500円(税込)
https://www.idc-otsuka.jp/item/item2.php?id=bedpad07

・ティエラ2

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側生地に、空気触媒加工を施されているのが特徴。空気中の酸素や水分に触れると、抗菌・防臭するうえ汚れを分解してくれます。中綿素材はフランス産のプレミアムウールなので、弾力性が高く、吸湿・発散性も申し分ありません。

側生地は、肌触りのよいニット生地と制菌加工したメッシュ生地のリバーシブルで、ニット面は冬、メッシュ面は夏に使いわけできます。高価ですが、「使い心地に納得!」のファンが多いです。シングル30,672円(税込)

──ベッドパッドは、どのくらいの期間で買い替えを検討するとよいでしょう。

3~5年くらいが目安です。汗じみなどの汚れが目立つ、マットレスに固定する4隅のゴムベルトが伸びきってしまった、全体的にへたってきた、寝心地が変わってきたといった場合にも、買い替えのサインとなります。

──「たくさんのラインナップを見ると、ベッドパッドはどれも同じ」なんて思ってはいけないのですね。手軽にインターネット通販で購入する方もいそうなのですが。

どの商品を画像で比べても、デザインは縫い目の違い程度で、色もアイボリー系がほとんど。差がわかりづらいかも知れません。ですが、中綿素材や側生地がそれぞれ違うので、実際に触ってみるとクッション性や触り心地はバラエティ豊かです。せっかくマットレスをこだわって選んでも、ベッドパッド1枚で寝心地が違ってくることもあります。

インターネットでベッドパッドの種類や素材、価格などの情報を調べておくことはよいですが、最終的な購入は、ショールームに足を運んで決めることが大切です。

──ショールームでは、どのように選んだらよいのでしょう。

理想的なのは、マットレスを購入するタイミングで、一緒にベッドパッドも選ぶことです。マットレスを購入するお客さまには、いつも枕を一緒に選ぶことをおすすめしていますが、予算の許す限りは、「ベッドパッドもいかがでしょうか?」と言います。

マットレスと寝装品には相性があります。個々に購入する方は多いのですが、それぞれによいものであっても、マットレスに枕やベッドパッドが合っていなければ、せっかくのマットレスの機能を損ねる場合があります。マットレスと寝装品をトータルで考えることが、質の高い睡眠を目指すために極めて重要なのです。

──「今すぐにマットレスを購入する予定がなく、ベッドパッドだけ欲しい」という方は?

ショールームには、ベッドパッドがズラリと展示されています。たいていの方は手で触って感触を確かめるだけです。でも、スタッフに声をかけて、使用しているマットレスに近い硬さのものを探してみてください。それにベッドパッドをいくつか合わせて、実際に寝心地を確かめることをおすすめします。マットレスの寝心地を損ねないことや、身体との相性がよいものを選ぶようにしましょう。

──最後に、メッセージをお願いします。

睡眠環境は、マットレスをベースに寝装品を含めてトータルで考えることが不可欠です。ベッドパッドは陰のサポート役ですが、マットレスと同じくらい真剣に選んでみると、睡眠の質が上がることが感じられます。

ショールームへ足を運んだときは、ぜひベッドパッドをチェックしてみてください。種類が豊富で、厚さや触り心地が商品によって違うことに驚くでしょう。そのような発見があるだけでも、よりよい睡眠に近づく一歩になるはずです。

 

 

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