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夏休みの寝すぎに注意! 寝ても疲れがとれない『睡眠慣性』とは!?

夏休みの予定がない日は、二度寝をしたり、長い昼寝をしたり、ついだらだらと寝てしまいがちではないですか? それで疲労回復できればいいですが、逆に頭がボーッとして、何もやる気が起こらない『睡眠慣性』が生じてしまうことも。さて、どういうことでしょう?

眠りすぎても、パフォーマンスが落ちる!?

睡眠不足で日中に眠くなって、パフォーマンスが落ちてしまうというのはよく聞く話です。一方、眠りすぎもパフォーマンスを落とす場合があることをご存じですか?

例えば、「明日から夏休みだ!」と、夜更かしをしてしまって、明け方に眠りにつきます。昼頃まで寝てもなんとなく寝足りず、二度寝をしてしまって目が覚めたら夕方。長時間寝たはずなのに疲れがとれず、頭がぼんやりしたまま一日を終えることに。(さらに、その夜はなかなか眠れず、翌日の昼まで寝てしまうことも……)。

このように、二度寝までしてたっぷりと眠ったはずなのに、目が覚めた時に頭がボーッとしてしまうのは、『睡眠慣性』が生じているからだと言われています。

二度寝も、昼寝も、深い眠りに入る前に起きるべし!

『睡眠慣性』とは、睡眠から覚醒状態への切り替えが上手くいかないために、眠気や気だるさを強く感じる、一過性のぼんやりとした状態。疲労回復感が得られず、頭がボーッとして思考もうまく働かず、刺激に対する反応速度も低下してしまうそうです。

では、どんな時に『睡眠慣性』が生じるのでしょう。一般的に、私たちの睡眠は、最初の3時間くらいで特に深い眠りが訪れ、脳の活動が低くなります。この時に急に目が覚めると、ひどい『睡眠慣性』が生じやすいそうです。逆に、浅い眠りの時に目が覚めると、ぼんやりとした時間は比較的短時間ですむと言われています。

例えば、ほんの少しだけ二度寝や昼寝をするつもりが、1時間以上眠ってしまった場合、深い睡眠に入ってしまい、目覚めた時には強い『睡眠慣性』が生じ、頭がボーッとしてしまうことに。特に、若い人の場合は、30分ほどで深い睡眠に入ってしまう場合もあるので要注意です。タイマーなどを活用して、二度寝や昼寝を20分程度に抑えるようにコントロールしましょう。

運転する方は、休憩中の昼寝にもご注意を。

ある米国の実験では、睡眠不足を十分に解消した9人の健康な被験者に実験室で寝てもらい、目覚めた直後から、24時間(徹夜込み)、2時間ごとに機能認知テストを実施しました。すると、一番成績が悪かったのは覚醒直後のテストで、平均値はピーク時の65%程度だったそうです*。

夏休みの帰省や旅行で車を利用する方は、起床直後の運転には注意が必要です。例えば、運転中にパーキングエリアで仮眠を取って運転再開した場合など、『睡眠慣性』が生じて思考能力が低下した状態では、事故を起こしやすくなってしまうと言われています。

夏休みをアクティブに過ごしたい方は、夜の睡眠のリズムをしっかり整えたうえで、昼寝や二度寝の取り方を工夫することが大切。ぜひ、自分の睡眠を上手にコントロールしながら、充実した休日をお過ごしください!

*A.T. Wertz et al., 2006年
【参考文献】
『8時間睡眠のウソ。』(日経BP社)
日経STYLE ナショジオ「なぜスッキリしない…目覚め感の悪さと「睡眠慣性」」:
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO84189110Q5A310C1000000

文/武田明子

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