明日のパフォーマンスは、今日の睡眠にかかっている!?
COLUMN

仕事へのモチベーションが高ければ高いほど、ついつい没頭してしまって、睡眠時間を削ってしまっていませんか?
でも、仕事の効率アップに欠かせない判断力、思考力、ひらめきやアイデアなどのポテンシャルを発揮するには、睡眠が大切だと言われています。
その理由とは?
仕事ができる人は、睡眠もコントロールしている!
徹夜明けや睡眠時間が短かった日は、集中力が落ちてミスが増え、アイデアも冴えない……そんな自身の体験から、睡眠不足はパフォーマンスの低下を招くと実感されている方も多いのではないでしょうか?
実際に、睡眠が足りないと、脳の栄養となるブドウ糖の代謝が落ち、記憶を司る脳の『海馬』や判断力に関わる『前頭葉』の働きが低下してしまうそうです。記憶力や判断力が低下すれば、仕事を効率よく行うための段取りもスムーズにできず、ケアレスミスも増えがち。結果、やるべき仕事が終わらず、さらなる睡眠不足を招くという悪循環に陥ってしまう場合もあります。
一方、複数のタスクを抱えているにも関わらず、バリバリこなしているという人も、周りにいませんか? その人は、睡眠をしっかりとコントロールしているのかもしれません。
睡眠時間の確保は、いまや自己管理の一つ。仕事のパフォーマンスを上げるには睡眠をしっかりと管理することが大事だと言われています。元マイクロソフトCEOのビル・ゲイツや、Amazon創業者のジェフ・ベゾスなど、世界的な成功者の多くも睡眠の大切さを語っています。
記憶力やひらめき力も、寝ることでアップする!?
さらに睡眠は、記憶したものを『海馬』にすり込むことで、記憶の固定に積極的な役割を果たすと言われています。例えば、朝に記憶して、8時間後にその内容を思い出す場合と、夜に記憶して8時間の睡眠後に思い出す場合では、後者の方が明らかによく覚えているそうです。
資料を読み込んだり、英単語を覚えたりした後は、睡眠をしっかりとることが大事だと言えます。
一方、ひらめきやアイデアなどのパフォーマンスを発揮するにも、睡眠をはさむ方が有効だという実験結果も。数学的なひらめきが必要なパズルを被験者に解いてもらったところ、朝に問題を見せて考えたグループや夜に問題を見せて徹夜で考えたグループよりも、夜に問題を見せて睡眠をとったグループの方が優秀な成績を出したそうです。
いいアイデアが思い浮かばない……という悩ましい夜は、徹夜して考えるより、思い切って睡眠をとってみた方が賢明かもしれません。
『睡眠時間』×『睡眠の質』で最高のパフォーマンスを。
では、最高のパフォーマンスを発揮するために、睡眠時間はどの程度とればよいのでしょう。「理想は8時間睡眠」とよく言われますが、必要な睡眠時間には個人差があることがわかってきました。自分がどれくらい眠ればパフォーマンスを発揮できるか、日頃から確認しておくことをおすすめします。
そして、時間だけでなく、質という視点で睡眠をコントロールすることも大切です。例えば、身体に合わない寝具を使っていると、寝返りが多くなって眠りが浅くなってしまったり、肩や腰が痛くなって疲労回復感が得られなかったりすることも。
身体にフィットするスーツやワークチェアを選ぶと、着心地や座り心地が大きく向上するように、寝心地を追求するのであれば、身体に合った寝具を選ぶことが大切です。
眠りの満足度はもちろん、仕事の満足度をアップさせるためにも、ご自身の睡眠時間や睡眠環境を見直してみてはいかがでしょう。
【参考文献】
『8時間睡眠のウソ。』(日経BP社)
PRESIDENT Online「世界のトップリーダーはなぜ、「睡眠」を大事にするのか?」:
http://president.jp/articles/-/18089
東洋経済 ONLINE「「休めない」日本人の生産性が著しく低い理由」:
http://toyokeizai.net/articles/-/90210
文/武田明子

武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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