夢をよく見る人は、眠りが浅い!? 質の良い睡眠で、いい夢をみる方法とは?
COLUMN

今朝、起きたときに夢を覚えていましたか? 一般的に、ストーリー性のある夢は、浅い眠りと言われるレム睡眠のときに見るそうです。では、夢をたくさん見ている人は、眠りが浅くて睡眠不足になりがちなのでしょうか?
私たちは、いつ夢を見ている?
夢を見る日もあれば、見ない日もある。はっきり覚えているときもあれば、ぼんやりと感覚だけが残っているときもある。いったい、何が違うのでしょう。
私たちが眠っている間には、大きく分けて2種類の睡眠が交互にあらわれます。1つは、レム睡眠、もう一つはノンレム睡眠。レム睡眠は、体を休めるための睡眠と言われているのに対し、ノンレム睡眠は脳を休めるための睡眠と言われています。
そして、夢を見るのは、一般的にはレム睡眠時と言われています。レム睡眠を発見したシカゴ大学のクレイトマン教授らの実験では、被験者をレム睡眠中に覚醒させると、高い確率で夢を見ていたと回答したそうです。ただ、一方で、ノンレム睡眠中にも夢を見ていたと回答した人も、低い確率ですがいたらしいのです。
レム睡眠中だけでなく、ノンレム睡眠中にも夢を見ていた!
私たちは、レム睡眠中だけでなく、ノンレム睡眠中でも夢を見ることがあり、それぞれの夢には違いがあることが分かっているそうです。
一般的にイメージされる、ストーリー性がある夢は、レム睡眠中に見ていると言われています。鮮明で、夢の中での経過時間も長く、内容を語ることができるような夢のことです。
一方、ぼんやりとした考え、イメージ、音、声などの感覚体験を中心とした断片的な夢もあるそうです。例えば、景色や色、人との断片的な会話といった、短めで脈絡のないような夢で、ノンレム睡眠中に多く見られると言われています。
ストーリー性のある夢は、レム睡眠が20〜30分以上続いたときに見やすくなるそうです。レム睡眠は、入眠からおよそ1.5時間ごとにあらわれ、睡眠の後半に向かうほど、持続時間が長くなると言われています。そのため、明け方にストーリー性のある夢を見ることが多くなるそうです。
よい夢を見るためのコツはある?
夢は、起きる直前に見ていた場合に、覚えていることが多いと言われています。夢をよく見る人は、眠りが浅いわけではなく、レム睡眠中に起床することが多いのかもしれません。ただ、ひと晩で何度も夢を見ている人は、途中で何度も目が覚めてしまって、眠りが浅くなっている可能性もあるそうです。
では、よい夢をみるには、どうすれば良いのでしょう? 夢を見るときの詳しいメカニズムは解明されていませんが、夢の中ではポジティブな情動よりもネガティブな情動を経験することが多いと言われています。つまり、不安や恐怖を抱えていると、悪夢を見やすくなってしまうのだとか。
まずは、日頃から不安やストレスを発散しておくこと。そして、睡眠中のストレスも減らせるよう、寝室の環境や寝具やパジャマの快適性に配慮してみてはいかがでしょう。また、就寝前にアルコールを摂取すると、深い眠りが減ってノンレム睡眠が増えてしまい、悪夢を見る頻度も高くなってしまうそうなので、ご注意を。
【参考文献】
『8時間睡眠のウソ。』(日経BP社)
NIKKEI STYLE「ナショジオ」:夢は「レム睡眠」のときに見るのウソ
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO83023620Q5A210C1000000
文/武田明子

武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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