アラームのスヌーズはNG!? 目覚めすっきりのコツは?
COLUMN

一度止めても、再びアラームを鳴らしてくれる目覚まし時計のスヌーズ機能。最近はスマホの目覚ましアプリで使っている方も多いのでは? ただ、二度寝防止に便利なこの機能が、もしかしたら目覚めを悪くしているかもしれません。上手なスヌーズ機能の使い方をチェックしてみてください。
二度寝防止のつもりが、二度寝を促している?
アラームを無意識で止め、気づいたら起床時刻を大幅オーバーしていたという経験がある方も多いのはないでしょうか?
一度アラームを止めても、再び鳴らしてくれるスヌーズ機能は、二度寝防止の頼れるシステム。朝の目覚めに苦手意識がある人ほど、ありがたい存在ですよね。最近は、スマホの目覚まし時計アプリなどでも利用でき、より気軽に使えるようになっています。
ただ、使い方次第では、脳に余計な負担をかけたり、脳を混乱させたりして、目覚めたときの倦怠感を高めてしまうこともあるそうです。
例えば、本来起床すべき時間よりずいぶん前に最初のアラームを設定して、何度もスヌーズ機能を利用することが習慣化していませんか? 二度寝防止のつもりが、二度寝や三度寝が当たり前になっていることも……!?
目覚めたときの倦怠感は、スヌーズ機能のせい!?
何度もアラームが鳴るように設定しておけば、起こしてくれる回数も増えるので、当然、寝坊するリスクは減ります。ただ、太陽の光などで目覚めのスイッチが入る場合とは異なり、音や振動で強制的に起こされると、脳に余計な負担がかかってしまうそうです。
アラームに何度も起こされ、本来すっきり目覚められるタイミングでも起きず、二度寝、三度寝を繰り返すと、起きたときに倦怠感や不快感を感じてしまう場合が多いと言われています。さらに、『止めては寝る』が当たり前になってしまうと、スヌーズ機能を止めた後に眠ってしまう危険性も!?
また、私たちの脳は起床時間に合わせて、コルチゾールというホルモンを分泌させるなど、目覚めの準備を行うと言われています。アラームが鳴る時間と、起床する時間に差があると、脳が混乱して準備しにくくなることもあるそうです。
睡眠効率をアップして、眠りの満足度をアップさせたいなら、本来起きるべき時間にアラームを設定して、一発で起きるのがベスト。快適に眠れる時間を長くキープでき、目覚めもスッキリするはずです。
一発勝負が不安なら、スヌーズ設定は2回に。
とはいえ、もしもの時に備えてスヌーズ機能を上手に活用したいという方は、アラームを2回までに設定するのがベスト。スマホのスヌーズ機能で細かい設定ができない場合は、時間差でアラーム時刻を設定して、一度目のアラームで目覚めるように心がけておくことをおすすめします。
寝室に朝の光が入らない場合は、一度目のアラームでカーテンを開けたり、照明をつけたりして、目覚めのスイッチを入れながら、二度目のアラームで起きるという手もあります。
「アラームの音に気づきにくい」「無意識のうちに止めている」という方は、アラーム音を変えたり、すぐに手の届かない場所に置いてみたり、工夫してみてください。アラーム音は同じものを長期間使っていると、脳が刺激を感じなくなることもあるそうです。
これまでのアラーム習慣を変えるのは、勇気がいるかもしれません。まずは、休日などリスクの少ない日に、目覚ましの音や設定時刻を見直して、翌朝の目覚めを試してみてください。
【参考文献】
『9割の不眠は「夕方」の習慣で治る』(SB新書)
『“睡眠満足度”があなたの年収を変える!眠りの技法』(サンクチュアリ出版)
文/武田明子

武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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