ウトウト眠りでビクッ!とする「ジャーキング」
COLUMN

睡眠中に身体がビクッ!として目が覚めた、電車や教室でうっかり居眠りしたとき、ビクッ!と動いてバツの悪い思いをした……そんな経験は、誰にもあるのではないでしょうか。一瞬ビックリしてしまうものの、あまり気にしたことがない、この「ビクッ!」がどのようなものか詳しく解説します。
生理現象として起こる筋肉のけいれん
眠っているときに身体がビクッとするのは無意識に起こる筋肉のけいれんで、生理現象のひとつです。「ジャーキング」または「入眠時びくつき」「入眠時ひきつけ」と呼ばれています。
ジャーキングはほとんどの人が経験するもので、次のようなときに起きやすくなります。
・大きなストレスを抱えている
・疲労が強い
・電車のシートなどで、寝心地の悪い姿勢で寝ている
・寝ているとき大きな音が響いた
・寝ているときに声をかけられた
・高いところから落ちる夢を見ている
・寝入りばな
など
「脳の勘違いで起こる」説が有力
ジャーキングの起こるメカニズムは、現在のところはっきり解明されていません。諸説あるうちで有力なのが、「脳の勘違い説」です。
人は眠りに入るとき、筋肉の緊張がほぐれて全身がゆるんだ状態になります。心や身体が不安定な状態で眠りに入ると、倒れる、転ぶ、落ちるなどの感覚であると脳が勘違いしてしまい、身体を守るために急に筋肉を緊張させるため、ビクッ!となるのだと言われています。
規則正しい生活習慣を心がけ、眠りを大切に
ジャーキングは、生活習慣に大きな影響を受けています。改善や予防をするには、心と身体をリラックスさせるように、次に上げた項目を参考にして、日々の生活を見直すことから始めましょう。
・ストレスをためすぎない
・十分な睡眠をとる
・運動不足にならないように、適度な運動をする
・バランスのよい食事と規則正しい食事時間を守る
・身体に合った寝具を使う
・自分に合ったリラックス法を見つける
・就寝・起床時間をできるだけ一定にする
ジャーキングは病的なものではないとされているので、過度に心配する必要はありません。ただし、「最近多い」「毎日続いている」などと思ったら、心と身体が悲鳴をあげているサインかも。自分自身をリラックスさせるように心がけてください。
また、毎日の眠りを妨げるほどになったら、何らかの病気が隠れている可能性もあるので、専門医のアドバイスを求めることをおすすめします。
【参考文献】
・町医者の「家庭の医学」
「ジャーキング」
http://www.miyake-naika.or.jp/03_katei/otona_jerking.html
・Doctors me
「睡眠中にビクっとなる「ジャーキング」はストレスが原因って本当?」
https://doctors-me.com/doctor/mental/10/column/3946
・ミナカラ
「睡眠時に体の痙攣で目が覚める!睡眠中の痙攣の原因と改善・予防方法」
https://minacolor.com/articles/show/2208
文/内藤綾子

内藤綾子(ないとうあやこ)
東京出身。保険会社でOLを経験したのち、編集プロダクションに転職してライター業をスタートさせる。
出産を機にフリーとなる。ビジネス、家庭、健康、育児、教育に関連する記事を雑誌やWebで執筆するほか、書籍の企画・構成なども行う。
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