その肩こり、腰痛…もしかして睡眠の姿勢のせい!?
COLUMN

一日の疲れをリセットするための睡眠…のはずが、朝起きても体がだるかったり、肩や腰の痛みを感じたり。もしかしたら、睡眠時のムリな姿勢のせいで、体に負担をかけているのかもしれません。思い当たる方は、ぜひ理想的な寝姿勢をチェックしてみましょう。
あなたは、仰向け派? 横向き派? うつぶせ派?
普段の寝姿勢を聞かれて、すぐに答えられますか? 就寝時の姿勢は、大きく分けると「仰向け寝」「横向き寝」「うつぶせ寝」の3タイプ。ただ、入眠時は仰向けだったのに、起きたら横向きになっていた…というのもよくあることです。
平均的な大人が、ひと晩にうつ寝返りの回数は約20。体の同じ面に体重がかかるのを防いだり、背中の換気をしたりと、無意識のうちに行っています。このように、人は一晩中同じ姿勢で眠っているわけではありませんが、まずは基本の寝姿勢を意識的に整えて、体に負担がかからないようにしてあげることが大切です。
体が一番ラクできる、理想の寝姿勢は“立ち姿”。
日本人に一番多いと言われる「仰向け寝」は、3つのタイプの中で最も自然な寝方です。ただし、仰向けなら、それでOKというわけではありません。
理想的な寝姿勢のお手本は、“立ち姿”。立ったときの姿勢は、頭から首、胸、腰へかけてのラインがS字を描き、バランス良くキープされています。眠るときもこのS字のラインを保つことで、体に余計なストレスかけず、快適な睡眠をとることができるのです。
そのカギをにぎっているのが、マットレスとまくら。自分の体のS字(凹凸)にフィットするものを使うことで、立っている時のようなラクな姿勢を保つことができます。ただし、体に合っていないと、逆に肩や腰を痛めてしまうことも。体型や体重によって、頭や体の沈み込み具合は変わるので、実際に試して確かめることが大事です。
横向き寝やうつぶせ寝が、クセになっているなら。
昔からの習慣や心身の状態によっては、横向き寝やうつぶせ寝が一番落ち着くという場合もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解して、体に負担の少ない姿勢になるよう工夫しましょう。
「横向き寝」は、腰への負担が最も少ない姿勢で、いびき軽減のメリットもあります。一方、片方の肩や腰に体重が集中してしまいがち。まくらが低かったり、マットレスが硬かったりすると、首や肩に負担がかかってしまうので、横向き寝の姿勢に合った寝具を選ぶことが重要です。
「うつぶせ寝」は、胸やお腹といった急所をかくして寝ることで安心感を得られるほか、いびきもかきにくくなります。一方、肩や腰への負担が特に大きい姿勢なので、肩こりや腰痛がひどい場合は、仰向け寝か横向き寝に変えて、良くなるかどうか試すことをおすすめします。
寝具のショールームへ行き、それぞれ寝姿勢に合ったまくらやマットレスについて、店員や専門のアドバイザーなどに相談してみるのも一つの手です。
【参考文献】
「“睡眠満足度”があなたの年収を変える!眠りの技法」(サンクチュアリ出版)
文/武田明子

武田明子(たけだあきこ)
フリーランスのコピーライター。
広告制作会社でコピーライターとして企業の商品・サービスのプロモーションに携わった後、出産を機にフリーランスへ。医療・美容系をはじめ、ママ向けからビジネス系まで多様なジャンルのコンテンツを制作。
読む人に伝わる、わかりやすい執筆を心がけています。最近の楽しみは、iPhoneのアプリを使って睡眠の質を“見える化”すること。翌朝いいデータが取れていると、ぐっすり眠れた感がアップします。
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