「低血圧だから朝は苦手」は本当?
COLUMN

朝なかなか起きられない、目覚めが悪い、そんな人のなかには、低血圧を理由に挙げる人も。
では実際、低血圧だと寝起きが悪くなるのでしょうか? その根拠を探ってみましょう。
そもそも低血圧とは?
「寝起きが悪いのは低血圧のせい」。世間一般では、そんなイメージを持たれているようですね。
そもそも低血圧とはどのような状態のことを言うのでしょうか?
まず、数値で見ると、安静にしている状態で、最高血圧が100~110mmHg以下、最低血圧が50~60mmHg以下。
低血圧の人は心臓から血液を送り出す力が弱くなっています。そのため、血の巡りが悪くなり、全身に酸素や栄養が送られにくくなることも。
結果、めまいや立ちくらみ、だるさ、疲れやすさ、頭痛や食欲不振などの症状が表れると言われています。
また、私たちが朝目覚めるときには、内分泌臓器である副腎の髄質から、アドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。
低血圧の方は、どうしてもこの分泌が遅くなってしまうため、目覚めにも時間がかかってしまうのです。
つまり、「低血圧だから朝は苦手」というのは本当のことなんですね。
低血圧の人がスッキリ目覚めるには?
すぐに始められる対処法としては、
早寝早起き生活を
低血圧の人は、目覚めて動き出すまでに時間がかかってしまうもの。そのため、夜早く寝て、朝早めに起きる生活リズムをつくることが大切です。
布団の中で身体を動かす
頭がボーッとして働かなくても、布団の中で身体を動かし、筋肉に刺激を与えれば、次第に頭が目覚めてきます。
また、低血圧自体を改善することもポイント。
運動をする
血液は下半身にたまりやすいため、それを押し上げ、巡りをよくするためにも筋力が重要になってきます。そのため、とくに下半身を鍛えることが重要。足に負荷をかけるような運動を心がけましょう。
筋力を高める補酵素「ユビデカレノン」を摂取する
「ユビデカレノン」は、イワシやサバ、豚牛鶏などの魚肉類、ブロッコリー、ほうれん草、ニンニク、ナスやキャベツに含まれます。これらの栄養素をバランスよく摂取することも大切です。
成人病の原因のひとつとして問題視される高血圧に対し、低血圧のリスクは見逃されがち。でも、毎朝スッキリと目覚め、元気に過ごすためにも、正常な血圧に近づけることが大切であることがわかりましたね。
そのために重要なのは、やはりバランスのよい食生活と運動。ただ、水分量が低下すると血圧も低下すると言われているので、運動の際には水分補給も忘れないようにしましょう。
【参考文献】
『寝る前5分間エクササイズで快眠生活』(実業之日本社)
カラダカラ
http://www.karadakara.com/col/teiketsuatsu.html
文/阿部桃子
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