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【専門家に聞く!】睡眠不足の影響で、髪のハリ・コシが奪われる! 「第1回 髪と睡眠には密接な関係があった」

睡眠不足になると、身体が不調になるのはよく知られています。それだけでなく、睡眠不足の影響は髪にまで及んでいるのです。髪への睡眠不足の影響や、髪に負担をかけない睡眠のとり方などについて、女性の薄毛・抜け毛・白髪相談室を運営している田村マナさんに、詳しい話を聞きました。2回連載でお届けする第1回は、髪と睡眠の密接な関係について解説します。

20代から髪の老化に悩む人が急増中

──田村さんのもとには、多くの人から髪の悩みが集まると思います。たくさんの髪を見て、どのような印象を受けますか?

その人の年齢に対して、髪の老化が加速していると感じています。

抜ける
細くなる
白髪になる
ハリ・コシがなくなる

といった現象が、40代くらいで出るのが普通ですが、現在は20代くらいの若い人たちに男女問わず目立ちます。

また女性の場合、産後にホルモンが変化して抜け毛が増え数か月で元に戻る傾向があるのですが、ヘアウィッグが必要なほど抜けて戻らなかったり、髪質が変わったりする人もいます。産後でなくても、30代から本格的に抜け毛や白髪に悩む人が多いですね。

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──そこまで髪の老化が早まっているのは、なぜでしょうか?

髪の成長を左右するのは毛根です。毛根の中にある毛母細胞に十分な栄養や酸素が行き渡ると、毛母細胞の分裂が活性化して髪が成長します。

そんな中、紫外線、大気汚染、ストレスなどの影響で毛母細胞へのダメージが大きいことが一因に。また、食生活の偏りや不規則な生活リズムなどの生活習慣も関係しています。

睡眠不足の影響で、髪の細胞が十分に修復されない

──ということは、睡眠も影響するのでしょうか?

睡眠中は、人が最もリラックスして、ストレスから解放される時間。そんな環境で、集中的に昼間の疲れを取り、新陳代謝が活発に行われて、身体も髪も翌日の充実した回復につながるのです。

また、静かに横になるだけでも頭皮が心臓と同じ高さになって、頭皮への血液量が比較的多くなり、毛母細胞に酸素と栄養が行き渡って髪が元気になります。

現代人は忙しくて睡眠をおろそかにしがちですが、睡眠不足が髪の老化を早めて、ハリやコシを奪っているのは明らかです。

──睡眠中は、身体の疲れを取るだけでなく、重要なホルモン分泌を促すという役割もありますね。

髪は基本的に、寝ている間に育ちます。それは、睡眠中に成長ホルモンが分泌されるから。成長ホルモンとは、髪・肌・身体・内臓の成長を促し、疲労・ダメージを修復する働きがあります。成長ホルモンをしっかりと分泌させることが、健康な髪を維持するのにとても重要なのです。

重要なのは、眠りについてからの3時間!

──身体の疲れを取り、成長ホルモンをしっかり分泌させる睡眠のポイントは?

成長ホルモンの分泌が盛んになるのは、眠りについてから3時間で、その後ゆるやかに減少していきます。より多くの成長ホルモンを分泌させるためには、その3時間に、どれだけ深く眠れるかがポイントになります。

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──睡眠不足の影響がないように、何時間寝るのが髪によいのですか?

睡眠時間は個人差が大きいので、一概には言えません。スムーズに眠れてスッキリ起きられれば、身体や髪が元気になるのに適した睡眠時間と言えるでしょう。

ただし、成長ホルモンが分泌する時間を考えると、3時間以上は眠るようにしたいですね。それ以下だと睡眠不足の影響が出る可能性が。ちなみに私は6時間寝ています。

──毎日一定の睡眠時間を確保するには、朝の過ごし方も重要ですね。

その通りです。朝起きたらカーテンを開けて朝日をしっかり浴びるようにしましょう。それがスイッチとなり、セロトニンというホルモンが分泌されます。

セロトニンには細胞を活性化させる働きがあるので、髪の毛母細胞を成長させるのに大いに役立ちます。

──昼間の過ごし方で、髪のダメージを少なくするポイントはありますか?

頭皮は太陽の光が一番当たる部位で、顔の2倍以上も紫外線を浴びていると言われています。紫外線により、

頭皮が乾燥しやすくなる
髪が抜けやすい
髪が焼ける
白髪になりやすい
カラーリングが退色しやすい

など、さまざまなトラブルが起こります。

紫外線ケアは肌と同じくらい大切なので、1年中忘れずに。特に髪の分け目は紫外線ダメージをもっとも受けやすいため、定期的に分け目を変えるとよいでしょう。

帽子をかぶる
日傘をさす
UVカットスプレーを髪に吹きかける

など、外出時は紫外線対策もしっかり行って。

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──日ごろの食生活の影響も気になります。

髪の老化に心当たりがある人は、偏った食生活になっているかもしれません。健康な頭皮環境を整えるために必要な栄養素は、主にたんぱく質・ビタミン・ミネラルの3つ。

具体的には、肉、魚、大豆や季節の野菜やフルーツ、わかめなどの海藻類がおすすめです。特にビタミンとミネラルは体では作られないので、積極的に摂るよう心がけてください

髪のハリ・コシが失われる原因は一日の過ごし方の随所にあります。中でも、「睡眠不足の影響が大きい」という人は生活習慣を見直してみましょう。

第2回は、寝る前の頭皮ケアや、髪に負担をかけない寝方などについて解説します。

第2回の記事はこちらから

取材・文 内藤綾子
監修:田村マナさん

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