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枕の高さがいびきの原因に?フィットする枕の見極め

いびきの原因はさまざまですが、枕が原因でいびきをかく場合があるようです。いびきを改善するためにはどのような枕が最適か?自分の身体にフィットする枕の見極め方について「東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科」の竹腰英樹先生にお話をお伺いしました。

いびきの仕組みとおもな原因

──いびきはどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?

いびきには色々な原因があります。いびきは、眠っている間に、鼻・喉の狭い部分に空気が触れる、振動するなどの理由で起こる異常な呼吸音です。

──大人のいびきには主にどんな理由があるのでしょうか?

おもに以下のような理由が考えられます。

・アレルギー性鼻炎によって鼻呼吸がしにくくなる
・二つの鼻腔を分ける役割の鼻中隔がゆがむ病気「鼻中隔弯曲症」の影響
・のどちんこ(口蓋垂)が長いために空気の通り道をふさいでしまう
・扁桃が肥大していることで喉が狭くなっている
・下顎が狭いために、喉の方に舌が落ち込んでしまう

また、いびき症状は加齢とともに増え50~59歳の人に最も多く、その割合は約50%とも報告されています。

──枕は睡眠時にどのような役割を果たしてくれるのでしょうか?

人の頭蓋骨は15歳まで成長を続けます。この頃になると頭の重さは成人と同じ、およそ5kgにな
ると言われており、起きている間に、頭を支えている首や肩に約5kgの負担がかかっている
ことになります。枕は身体を横にする際、頭を支えることで、首と肩にかかっている負担を軽減さ
せる役割を果たしてくれます。

リラックスして眠るためには、頭に血が上らないようにするのが良いとされていますが、枕がバランスを取ってくれることで頭の血を下げる効果も期待できます。

──枕が原因で起こるいびきは、高さ低さが原因になっているのでしょうか?

頭の部分が高く頭と首肩との差があると、顎が下に下がりやすくなり、舌根や喉頭蓋(こうとうがい)という肺の入口部分が狭くなり、いびきが生じやすくなります。

寝る時に身体にフィットする枕の高さとは?

──今使っている枕が良いかどうかどうやって判断したら良いでしょうか。首と枕の間に隙間があったり、起きたときに枕が外れたりする場合はどうでしょう。

首と枕の間に隙間があっても、明らかに頭が肩より高いなど違和感がなければ呼吸が苦しくなるとは限りません。しかし、朝起きた時に枕が外れているというのは、その枕をして寝ていると苦しいので外して寝ている場合と、寝相が悪い場合があります。枕が合っていなければ枕を変えることになりますが、枕が合っているのに外している場合は寝相が悪いことを意味しています。眠っているときの恰好を寝相と言いますが、その寝姿は人によって様々です。

眠っている間はずっと同じ姿勢ではなく、1時間当たり平均2回ほど寝返りをうつといわれています。寝返りが大きく動くことや頻回に動くことが、寝相が悪いということで、仰向けに寝ていると息苦しくなるため、呼吸の楽な姿勢を探しにいっている可能性があります。つまり、枕をいくら変えても枕を外す場合は、それ以外で寝にくくなっている可能性が高いことを意味します。

──フィットする枕の高さを見極める方法はありますか?

最適とされる枕の高さには、色々な説があります。
筋電図による実験報告では、もっとも首や肩に負担がかからないとされる高さが6㎝です。

頭を支えて動かす働きをする頚椎(けいつい)のMRI検査では、後頭部から首にかけて6.5cmの枕を置いて、頭を少し低くすることで、脊髄への負担が少なくなると言われています。

もっとも適した枕の高さは、体格によって変化するという説もあり、自分の握りこぶしと同じサイズを枕の高さにすると良いという説もあります。

枕が原因のいびきは「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」の可能性も

──枕が原因で無意識にいびきをかいてしまう場合は、睡眠の質を下げてしまう原因にもなり得るのでしょうか?

枕が原因でいびきをかく場合は、上気道を狭窄して生じるいびきなので、「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」になる可能性があります。

眠っている間に、呼吸が10秒以上止まってしまう状態が1時間で5回以上起こる、またひと晩(7時間)の睡眠時に30回以上起こる場合は、「睡眠時無呼吸症候群」です。「睡眠時無呼吸症候群」はいびきと強く関係しており、患者さんの90〜98%にいびきの症状があります。また、慢性いびきの方の約30%に「睡眠時無呼吸症候群」が報告されています。

睡眠時無呼吸症候群の方はいびき以外にもこんな症状が見られます。

・起床時に頭痛がする
・日中に眠気を感じ、集中力が落ちている
・夜中に目が覚める、頻尿である
・不眠

「睡眠時無呼吸症候群」の起床時の頭痛の特徴として、30分以内に消える、頭の両側に痛みを感じる、1ヶ月の間に15日以上頭痛が生じるなどの特徴があります。

また女性は、うつや不安症状が現れることがあり、「うつ」「不安神経症」「更年期障害」などの間違った診断と治療を受ける場合があるようです。上記の典型的な症状と照らし合せてみて、不安があれば専門の医療機関の受診をお勧めします

枕といびきの意外な関連と、合わない枕によって睡眠の質が低下する恐れがあることが分かりました。睡眠の質を向上するためにも、今の枕が自分の身体に適しているかどうか調べてみるのも良いでしょう。

医療法人社団 英紀会 東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科 竹腰英樹先生

東京医科大学医学部卒業。平成25年「東京ロンフェルメ耳鼻いんこう科」開設。いびきのレーザー治療発祥の地であるパリへの留学経験を持ち、いびきや睡眠時無呼吸症候群、アレルギー性鼻炎など、日帰りのレーザー手術治療を専門に行っている。http://ibiki-clinic.com/clinic.html

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