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春に起きられないのは、やはり理由があった!

「春眠暁を覚えず」の言葉の通り、ポカポカと暖かい春はなんだか眠い……。実はこれ、体の自然な反応なんです。朝、なかなか起きられないのも、『5月病』ではなく、春の光や気温のせいかもしれません。さて、そのメカニズムとスッキリ目覚めるためのコツとは?

春の『光』が、朝起きられない原因になっている!?

私たちの睡眠のリズムは、『睡眠ホルモン』と呼ばれる『メラトニン』がコントロールしています。通常は、朝の光を浴びると、脳にある体内時計のスイッチがオン。メラトニンの量が減って眠りを浅くし、活動モードにシフトします。その後、14~16時間ぐらい経つと再び分泌され、夜には眠くなるというわけです。

この体内時計のリズムは、季節の変わり目などの日照時間が変化する時期は、特に崩れやすくなりがちです。例えば、日照時間が長くなってきた春の夕方、明るい空を見て「まだ明るいなぁ」と感じると、メラトニンの量は減ってしまうそうです。

その結果、夜になってもなかなか寝付けなかったり、睡眠が浅くなってしまったり。睡眠不足で、翌日の日中にうとうと……となりがちです。

ポカポカ陽気で、さらに身も心もゆるむ春。

春の眠気を誘う、もう一つの要因は、気温です。人の体温や心臓の動きなどは、自律神経がバランスを取りながら調整しています。寒い冬の間は、体温をキープするために、交感神経が優位に働き、言わば緊張モードになっています。

一方、春になって暖かくなると、副交感神経優位のリラックスモードに。筋肉がゆるみ、全身に血液がめぐります。さらに、リラックス時には『エンドルフィン』という快感をもたらすホルモンが脳内に分泌されることも多く……身も心も心地よくなり、うとうと眠くなってしまうそうです。

日照時間や気温が変わる春は、体内の調整機能にも変化が起きやすく、睡眠のリズムが乱れるのは仕方がないこと。慣れない新生活の疲れなども重なれば、ますます朝の寝起きが悪くなってしまいます。

春の朝、スッキリ起きるための3つのコツ。

一つ目は、朝、太陽光を浴びること。体内時計を毎朝スイッチオンしてあげましょう。脳が朝を感知するためには、1000〜2500ルクスの光の量が必要だと言われています。一般的な室内の電灯は、高くて500ルクスくらいだそうです。朝のスイッチを入れるには、窓から1m以内に近づいて(遮光カーテンの場合は開けて)浴びると、光の量が3000〜5000ルクスになり、効果的だと言われています。逆に夜は、コンビニなどの明るい光や、パソコンやスマートフォンなどの光を浴びすぎないように気をつけて。

二つ目は、毎日同じ時間帯に食事を取ること。体内時計に一番影響を与えるのは光ですが、食事や運動などの要素も、体内時計の時間調整に大事な働きをすると言われています。三度の食事を毎日規則正しくとることで、体内時計を整えてあげましょう。

三つ目は、布団の中で、とりあえず動くこと。やる気を引き出す『やる気ホルモン』は、何か動作にとりかかることで分泌されると言われています。とりあえず、手をグーパーしたり、足先を動かしてみたり、動いてみるのがおすすめです。

【参考文献】
「お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術」(角川SSC新書)

文/武田明子

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